午後3時のドルは113円半ば、クロス円も総じて堅調

10月14日、午後3時のドル/円は、前日のNY市場終盤(113.23/26円)に比べてドル高/円安の113円半ばで推移している。写真はドル紙幣。2018年5月撮影(2021年 ロイター/Dado Ruvic)
10月14日、午後3時のドル/円は、前日のNY市場終盤(113.23/26円)に比べてドル高/円安の113円半ばで推移している。写真はドル紙幣。2018年5月撮影(2021年 ロイター/Dado Ruvic)

[東京 14日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日のNY市場終盤(113.23/26円)に比べてドル高/円安の113円半ばで推移している。先高観が根強く、終日、ドル買い需要が優勢となった。

あおぞら銀行のチーフマーケットストラテジストの諸我晃氏は、「原油高が一服してきたほか、米超長期債への買いもみられ、ドル/円はこれまでのような上昇圧力はなくなったきた」と話す。ただ、「米消費者物価指数(CPI)を受けた米中短期債利回りの上昇が下支えし、底堅い展開が続きそうだ」とみている。

クロス円は総じて堅調。日米の株価上昇を背景にリスクオンの円売り・ドル売りが強まった。午後3時時点では、英ポンド/円は155.15/19円付近と、6月以来の高値圏。カナダドル/円は91.37/41円付近と、2018年1月以来の水準まで上昇している。

りそな銀行の総合資金部市場トレーディング室、武富龍太氏は、一部の先進国は金融政策正常化に向けて動き始めているとし、「対ドル以外でも日本の金融政策との方向性の違いが意識され、円の弱さが目立っている」という。

中国国家統計局が14日発表した9月の生産者物価指数(PPI)は前年比10.7%上昇し、96年の統計開始以来最も高い伸びを記録した。一方、消費者物価指数(CPI)は前年比0.7%上昇と市場予想を下回った。おおむね予想通りに沿った内容と受け止められ、人民元への影響は限定的だった。

ドル/円  ユーロ/ドル  ユーロ/円

午後3時現在 113.52/54 1.1587/91 131.56/60

午前9時現在 113.29/31 1.1594/98 131.38/42

NY午後5時 113.23/26 1.1592/94 131.32/36

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