午後3時のドルは114円前半に上昇、クロス円の円売り圧力が波及

10月15日、午後3時のドル/円は、前日のNY市場終盤(113.66/69円)に比べてドル高/円安の114円前半で推移している。2018年11月以来はじめて114円台に上昇した。写真はドルと円の紙幣。2013年2月撮影(2021年 ロイター/Shohei Miyano)
10月15日、午後3時のドル/円は、前日のNY市場終盤(113.66/69円)に比べてドル高/円安の114円前半で推移している。2018年11月以来はじめて114円台に上昇した。写真はドルと円の紙幣。2013年2月撮影(2021年 ロイター/Shohei Miyano)

[東京 15日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日のNY市場終盤(113.66/69円)に比べてドル高/円安の114円前半で推移している。2018年11月以来はじめて114円台に上昇した。リスクセンチメントが改善し、資源国通貨を中心にクロス円で円売り圧力が強まり、その動きがドル/円にも波及した。

また、市場では「国内の投資家が日本円を売って米債を買う動きもみられている」(国内信託銀行)との意見も出ていた。今年度の下期に入ったため、国内の生命保険会社などによる米債買いのフローはもうしばらく続く可能性があるという。

市場では114円台を維持できるかどうか注目が集まっている。楽天証券のFXディーリング部、荒地潤氏は「114.50円近辺にノックアウトとスットプロスがあるとみられ、短期的には買い戻しが入りやすい。それをこなして、114円台を維持できた場合は本格的にトレンドが変わったといえるのではないか」との見方を示した。

日本時間夜に発表される9月の米小売売上高や10月のミシガン大消費者信頼感指数速報値などの米経済指標が好調となった場合は、ドル買い・円売りが一段と加速する可能性あるとみられている。

クロス円は資源国通貨を中心に堅調。「豪ドルなどが対ドル、対円で値ごろ感から買い戻された」(国内証券)という。午後3時時点では、豪ドル/円は84.71/75円付近と、6月以来の高値圏。カナダドル/円は92.40/44円付近と、2015年12月以来の水準まで上昇している。

ドル/円  ユーロ/ドル  ユーロ/円

午後3時現在 114.14/16 1.1603/07 132.45/49

午前9時現在 113.82/84 1.1588/92 131.91/95

NY午後5時 113.66/69 1.1594/98 131.82/86

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