日経平均は3日ぶり反落、利益確定売り アジア株安も重し

経済・ビジネス

東京株式市場で日経平均は3日ぶりに反落した。朝方は前週末の米株高の流れを引き継ぎ小幅高で始まったが、その後マイナス圏に沈んだ。写真は都内で昨年3月撮影(2021年 ロイター/Stoyan Nenov)
東京株式市場で日経平均は3日ぶりに反落した。朝方は前週末の米株高の流れを引き継ぎ小幅高で始まったが、その後マイナス圏に沈んだ。写真は都内で昨年3月撮影(2021年 ロイター/Stoyan Nenov)

[東京 18日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は3日ぶりに反落した。朝方は前週末の米株高の流れを引き継ぎ小幅高で始まったが、その後マイナス圏に沈んだ。前週末の急な上昇を受けて利益確定売りが優勢となったほか、香港ハンセン指数や上海総合指数などのアジア株がマイナス圏での推移となったことも重しとなった。

TOPIXは前営業日比0.23%安の2019.23ポイント。東証1部の売買代金は2兆5295円6200万円。東証33業種では、医薬品、サービス業、食料品などの21業種が値下がり。鉱業、非鉄金属、鉄鋼、石油・石炭製品などの12業種は値上がりとなった。

取引時間中に発表された中国の2021年7─9月期のGDPは前年比4.9%増となり、4─6月期の7.9%増から鈍化した。ロイターがまとめた市場予想は5.2%増だった。

フィリップ証券のリサーチ部長、笹木和弘氏は「警戒されていた中国での経済指標がさえなかったため、売りが先行した。今まではある程度指標が悪くても景気刺激策への期待で売られなかったが、政府が規制強化を進める中では難しい」との見方を示した。

個別では、トヨタ自動車、ホンダ、スズキなどの自動車株がしっかり。デンソーも買われた。外為市場でドル/円が114円台まで円安が進行したことが好感された。

INPEX、ENEOSホールディングス、出光興産などのエネルギー関連株がしっかり。原油上昇を背景に買われた。

そのほか、エムスリー、KDDIは軟調。半面、ファーストリテイリング、東京エレクトロンなどは買われた。

東証1部の騰落数は、値上がり1124銘柄に対し、値下がりが985銘柄、変わらずが75銘柄だった。

終値 前日比 寄り付き    安値/高値  

日経平均 29025.46 -43.17 29093.82 28,924.40─29,144.33

TOPIX 2019.23 -4.70 2028.43 2,014.48─2,028.64

東証出来高(万株) 108498.00 東証売買代金(億円) 25295.62

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