阿蘇山が噴火、警戒レベル引き上げ 現時点で人的被害なし

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気象庁は20日午前11時43分ごろ、阿蘇山で噴火が発生したと発表した。写真は気象庁提供(2021年 ロイター)
気象庁は20日午前11時43分ごろ、阿蘇山で噴火が発生したと発表した。写真は気象庁提供(2021年 ロイター)

[東京 20日 ロイター] - 気象庁は20日午前11時43分ごろ、阿蘇山で噴火が発生したと発表した。噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)から3(入山規制)に引き上げ、火口からおおむね2キロメートルの範囲では噴石や火砕流に警戒するよう呼びかけた。松野博一官房長官によると、同日午後時点で人的被害の報告は受けていないという。

阿蘇山には複数の登山客がいたとみられ、共同通信は熊本県阿蘇市などの情報として、阿蘇山の中岳第1火口周辺で登山していた4人の下山が確認されたと報じている。

気象庁によると、今回の噴火で火砕流が火口より1キロメートル以上に達した。

松野長官によると、岸田文雄首相からは、人命を第一に対応を進めるよう指示があった。共同通信は、政府関係者の話として、この噴火を受けて岸田文雄首相が衆院選の遊説日程を変更する予定はないと伝えた。

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