日経平均は続伸、上値の重さが意識され後半は伸び悩む

経済・ビジネス

東京株式市場で日経平均は続伸して取引を終えた。前日の米国株式市場の上昇を好感して上値を追う展開となったものの、あと一歩まで迫った2万9500円より上値は重いと意識され、後半は伸び悩んだ。写真は東京証券取引所で昨年10月撮影(2021年 ロイター/Issei Kato)
東京株式市場で日経平均は続伸して取引を終えた。前日の米国株式市場の上昇を好感して上値を追う展開となったものの、あと一歩まで迫った2万9500円より上値は重いと意識され、後半は伸び悩んだ。写真は東京証券取引所で昨年10月撮影(2021年 ロイター/Issei Kato)

[東京 20日 ロイター] -

東京株式市場で日経平均は続伸して取引を終えた。前日の米国株式市場の上昇を好感して上値を追う展開となったものの、あと一歩まで迫った2万9500円より上値は重いと意識され、後半は伸び悩んだ。物色面では方向性が定まらず個別物色の動きに終始した。

19日の米国株式市場は上昇。ハイテク株やヘルスケア株への買いが指数を押し上げた。S&P総合500種は5営業日続伸、9月初旬に付けた終値での最高値までわずか0.4%の水準に迫った。

これを受けて日本株は前日までの好地合いを引き継ぐ格好となったが、時価水準よりも上値は「やれやれの売りなどがかさむと想定され、さらに上昇するには新たな材料が必要」(国内証券)との声が聞かれ、次第に値を消す動きとなった。円安は引き続き好感されているが、時間外取引で米株先物が軟化したことが重しとなった。

市場では「個別の値動きをみると調整入りと感じされるものの、指数が下がらないことで基調の強さを感じさせる。円安で業績見通しの上方修正が増えるとみられ、短期筋も売り込めないようだ」(岡地証券・投資情報室長の森裕恭)との指摘もある。

TOPIXは0.05%高。東証1部の売買代金は2兆7099億0400万円だった。東証33業種では、空運業、陸運業などが上昇し、海運業、その他製品などの値下がりが目立つ。

個別では、ソフトバンクグループが商いを伴って上昇。JR東海、TOTOなどがしっかりだが、日本郵船、任天堂がさえない。

東証1部の騰落数は、値上がり790銘柄に対し、値下がりが1280銘柄、変わらずが114銘柄だった。

終値 前日比 寄り付き    安値/高値  

日経平均 29255.55 +40.03 29385.95 29222.32

─29489.11

TOPIX 2027.67 +1.10 2037.18 2026.16

─2041.71

東証出来高(万株) 111780 東証売買代金(億円) 27099.04

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