キューバ、債務の返済猶予で債権国と合意=外交筋

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キューバは、主要債権国で構成するパリクラブと、11月が期限となっている年間の債務支払いについて、1年延期することで合意した。複数の外交筋が明らかにした。写真はハバナで8月撮影(2021年 ロイター/Alexandre Meneghini)
キューバは、主要債権国で構成するパリクラブと、11月が期限となっている年間の債務支払いについて、1年延期することで合意した。複数の外交筋が明らかにした。写真はハバナで8月撮影(2021年 ロイター/Alexandre Meneghini)

[ハバナ 20日 ロイター] - キューバは、主要債権国で構成するパリクラブと、11月が期限となっている年間の債務支払いについて、1年延期することで合意した。複数の外交筋が明らかにした。キューバは深刻な外国為替危機に陥っている。

歴史的な2015年の合意では、1986年にデフォルト(債務不履行)となった対キューバ債権111億ドルのうち85億ドルの放棄を決定。キューバが残りを2033年までに返済することとした。しかし、19年に一部が返済されただけで、昨年はデフォルトとなっていた。

複数の外交筋によると、今年6月の協議で合意の枠組みが修正され、22年の返済再開と返済日程の調整が決まった。

キューバは今年の返済分も含めて約2億ドルの支払いが滞っているという。

同国は外貨獲得や債務返済のために観光業に大きく依存している。外交筋の1人は「かなり多くの観光客が戻れば他の経済活動にも影響を与え、22年の支払い見通しは幾分改善するはずだと期待している」と話した。

キューバは過去10年にわたり、ロシアや中国、日本などとも通商債務の再編を行っている。別の外交筋は「私の理解では、こうした支払いの多くも保留されている」と述べた。

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