原油先物は小反発、米での供給タイト化で

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アジア時間の原油先物は小反発。石炭や天然ガス価格の高騰が和らぎ、発電の代替燃料としての石油製品の需要が減る中でも、米国で供給のタイト化が続いていることが材料視されている。2010年8月撮影(2021年 ロイター/Lee Celano)
アジア時間の原油先物は小反発。石炭や天然ガス価格の高騰が和らぎ、発電の代替燃料としての石油製品の需要が減る中でも、米国で供給のタイト化が続いていることが材料視されている。2010年8月撮影(2021年 ロイター/Lee Celano)

[メルボルン 22日 ロイター] - アジア時間の原油先物は小反発。石炭や天然ガス価格の高騰が和らぎ、発電の代替燃料としての石油製品の需要が減る中でも、米国で供給のタイト化が続いていることが材料視されている。

0148GMT(日本時間午前10時48分)時点で、米WTI原油先物は0.20ドル(0.2%)高の1バレル=82.70ドル。前日は0.92ドル下げていた。

北海ブレント先物は0.24ドル(0.3%)高の84.85ドル。前日は1.21ドル下げていた。ブレントは前日に一時86.10ドルと、3年ぶり高値を付けたが、週間では横ばいとなる見通し。

INGの商品ストラテジストはリサーチノートで「天然ガスと石炭の価格下落で、原油相場の支援材料が一部なくなった」との見方を示した。

INGはまた、WTI原油の受け渡し拠点である米オクラホマ州クッシングの原油在庫の減少が明らかに懸念されていると指摘した。

米エネルギー情報局(EIA)が20日公表した15日までの週間在庫統計によると、石油精製施設での原油消費が減少したにもかかわらず、クッシングの原油在庫は2018年10月以来の低水準に落ち込んだ。

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