22日の日経平均は反発、不透明感が後退 上値は限定的

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東京株式市場で日経平均は反発した。写真は、東証内の株価ボード。2020年10月2日に撮影。(2021年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
東京株式市場で日経平均は反発した。写真は、東証内の株価ボード。2020年10月2日に撮影。(2021年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 22日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は反発した。朝方は安く始まったものの、中国恒大集団の利払い履行報道など、これまでの不透明感が後退したことから、買い戻しが先行した。ただ、来週から本格化する企業決算を見極めたいとのムードもあり、積極的に上値を追う展開にはならなかった。

日本株は前日の軟弱な地合いを引き継ぐ形で続落スタート。急な下げに対する警戒が生じるなか、中国恒大集団が利払いを履行したとの一部報道が好感され、買い戻しが活発化した。一時280円92銭高の2万8989円50銭で高値をつけた。2万9000円手前では利益確定売りが先行する格好となった。

ニッセイ基礎研究所のチーフ株式ストラテジスト、井出真吾氏は「来週の企業決算の本格化を控え、警戒するムードが広がっている。直近の原油価格の上昇や円安進行が、企業の収益をどの程度圧迫するか見極めたいとして、様子見姿勢が強まっている」との見方を示した。

TOPIXは前営業日比0.07%高の2002.23ポイント。東証1部の売買代金は2兆4303億0400万円とやや薄商い。東証33業種では、非鉄金属、鉱業、鉄鋼、証券業などの23業種が値下がり。精密機器、機械、電気機器などの10業種は値上がりした。

個別では、直近の下げ相場を先導していた東京エレクトロン、アドバンテストなどの半導体関連株がしっかり。2銘柄で日経平均を約86円押し上げる格好となった。21日の米国株式市場でフィラデルフィア半導体指数が1%超高となったことや前日にディスコが発表した好決算を受け、買い戻しが先行した。

そのほか、ソフトバンクグループ、エムスリーなどもしっかり。ファーストリテイリング、KDDIは軟調だった。

東証1部の騰落数は、値上がり933銘柄に対し、値下がりが1122銘柄、変わらずが129銘柄だった。

終値 前日比 寄り付き    安値/高値  

日経平均 28804.85 +96.27 28578.53 28,546.57─28,989.50

TOPIX 2002.23 +1.42 1992.02 1,989.62─2,012.92

東証出来高(万株) 105124.00 東証売買代金(億円) 24303.04

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