日経平均は反落、米ハイテク株安で ファーストリテ年初来安値

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10月25日、東京株式市場で日経平均は反落した。写真は東京証券取引所で昨年10月撮影(2021年 ロイター/Kim Kyung Hoon)
10月25日、東京株式市場で日経平均は反落した。写真は東京証券取引所で昨年10月撮影(2021年 ロイター/Kim Kyung Hoon)

[東京 25日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は反落した。前週末の米国株式市場でハイテク株が売られた流れを受け安く始まった後も、終日、さえない展開となった。ファーストリテイリングが年初来安値を更新し、日経平均を押し下げた。

買い材料に乏しく、31日投開票の衆院選に向けて様子見姿勢が強まっているとの見方が出ていたほか、中国での新型コロナウイルスの感染拡大も投資家心理の悪化につながっているとの声が聞かれた。

日経平均は一時、心理的節目の2万8500円割れとなる場面がみられた。為替のドル/円が113.60円近辺と、前週末から円高傾向となり、輸出関連株などの売りを誘った。

TOPIXは0.34%安の1995.42ポイント。東証1部の売買代金は2兆2792億8500万円と低調。東証33業種では、ゴム製品、食料品、情報・通信業、保険業などの22業種が値下がり。鉄鋼、鉱業、海運業などの11業種は値上がりした。

市場では、参院静岡補選での与党敗北はネガティブサプライズとの受け止めが出ており、「衆院選では自民党が過半数を維持できなくなるとの懸念が強まり、非常に手を出しづらくなってきている」(国内証券)との声が聞かれた。

個別では、ファーストリテイリング、ソフトバンクグループ、東京エレクトロンなどの指数寄与度の高い銘柄が売られ、3銘柄で日経平均を約166円押し下げた。

中国国家衛生健康委員会の報道官が24日、国内で新型コロナウイルスの感染がさらに拡大する可能性が高まっていると警告したことなどが嫌気され、ファーストリテイリングは年初来安値を更新した。

一方、東京製鉄や中外製薬といった業績予想を上方修正した銘柄は買われた。

東証1部の騰落数は、値上がり736銘柄に対し、値下がりが1326銘柄、変わらずが122銘柄だった。

終値 前日比 寄り付き    安値/高値  

日経平均 28600.41 -204.44 28527.13 28,472.55─28,668.70

TOPIX 1995.42 -6.81 1989.45 1,989.07─2,004.07

東証出来高(万株) 104576.00 東証売買代金(億円) 22792.85

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