パナソニック株が年初来高値更新、テスラ向け新型電池実用化にめど

経済・ビジネス

26日の東京株式市場でパナソニック株は大幅に3日続伸し、年初来高値(1520円=2月15日)を更新した。写真はテスラ向け電池のプロトタイプを持つパナソニックエナジーの只信一生社長。10月25日、東京で撮影(2021年 ロイター/Tim Kelly)
26日の東京株式市場でパナソニック株は大幅に3日続伸し、年初来高値(1520円=2月15日)を更新した。写真はテスラ向け電池のプロトタイプを持つパナソニックエナジーの只信一生社長。10月25日、東京で撮影(2021年 ロイター/Tim Kelly)

[東京 26日 ロイター] - パナソニックは大幅に3日続伸し、年初来高値(1520円=2月15日)を更新した。現在5%超高の1530円近辺での推移となっている。25日、来年4月の持株会社化で発足する電池事業会社、パナソニックエナジーの只信一生社長が米電気自動車(EV)大手テスラ向けに開発を進めていた新型車載用円筒型電池「4680」の実用化にめどがついたと明らかにしたことなどが好感されている。

市場では「パナソニックは出遅れていたこともあり、供給先に関するニュースが複数同時に現れたことによって株価が急騰している。企業決算で収益改善が確認できるとなると、上値余地はさらに広がるだろう」(国内証券)との声が聞かれた。

「4680」はテスラが昨年9月に開発を公表。只信社長は「その前から(テスラと)議論してきた」とし、「技術的なめどが立ったので、国内で試作ラインを作っている。短期間で(米国での量産を)立ち上げられるところまで見極めようと考えている」と述べた。

25日の米国株式市場でテスラは上場来高値を更新し、時価総額は1兆ドル超となった。レンタカー大手ハーツからEV10万台を受注したほか、モルガン・スタンレーのアナリストがテスラの目標株価を900ドルから1200ドルに引き上げたことが材料視された。

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