午前の日経平均は大幅反発、米株高を好感し500円高

経済・ビジネス

26日午前の東京株式市場で、日経平均は前営業日比500円16銭高の2万9100円57銭と大幅に反発した。写真は2020年10月、東京証券取引所で撮影(2021年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
26日午前の東京株式市場で、日経平均は前営業日比500円16銭高の2万9100円57銭と大幅に反発した。写真は2020年10月、東京証券取引所で撮影(2021年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 26日 ロイター] - 26日午前の東京株式市場で、日経平均は前営業日比500円16銭高の2万9100円57銭と大幅に反発した。米株高を好感する形で2万9000円を回復。朝方に高く始まった後も、好調な企業業績や景気拡大への期待を背景に高値圏での堅調な推移が続いた。

前日の米国株式市場は主要3株価指数が上昇。企業決算を好感した買いが株価の下支えとなり、ダウ工業株30種とS&P総合500種は過去最高値更新となった。

日本株は、米株高の流れを受けて反発してスタートした。その後も幅広く買われ、この日の高値圏でしっかりと推移。好調な企業業績や景気拡大への期待感が相場を支援し、景気敏感株や外需関連株の上昇が目立った。

米連邦公開市場委員会(FOMC)を控える中でダウやS&Pが高値を更新していることを踏まえ、このところ警戒されてきた米金利上昇の動きについて「悪い金利の上昇との懸念は和らいできているのではないか」と、しんきんアセットマネジメント投信の藤原直樹運用本部長は指摘する。

日本株は割高感は強まっておらず、十分に上昇余地はあると藤原氏はみるが「目先は衆院選やFOMCを控えており、様子見になりやすい。一気に3万円を超えるような上昇は難しいのではないか」という。

TOPIXは1.20%高で午前の取引を終了。東証1部の売買代金は1兆2897億7500万円だった。東証33業種は全業種が上昇。上昇率上位には鉄鋼、情報・通信業、輸送用機器などが並んだ。

トヨタ自動車やソニーグループといった主力株が堅調に推移。日経平均への寄与度の大きいファーストリテイリングやソフトバンクグループも上昇。米フィラデルフィア半導体指数(SOX指数)の上昇を受けて、東京エレクトロンやアドバンテストといった半導体関連株も買われた。NTTも高かった。

東証1部の騰落数は、値上がりが1788銘柄で全体の81%となった。値下がりは294銘柄、変わらずは101銘柄だった。

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