ソニーG、台湾TSMCの日本工場立ち上げに協力 出資も検討中

経済・ビジネス

10月28日、ソニーグループの十時裕樹CFOは、台湾積体電路製造(TSMC)の日本工場立ち上げに協力する方針を明らかにした。台湾で1月撮影(2021年 ロイター/Ann Wang)
10月28日、ソニーグループの十時裕樹CFOは、台湾積体電路製造(TSMC)の日本工場立ち上げに協力する方針を明らかにした。台湾で1月撮影(2021年 ロイター/Ann Wang)

[東京 28日 ロイター] - ソニーグループの十時裕樹CFOは28日の会見で、半導体受託生産で世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)の日本工場立ち上げに協力する方針を明らかにした。出資等に関しては明言を避けたが、現在検討中だとしている。

十時氏は「TSMCや経済産業省と協議し、同社の日本工場を(ソニーの)ロジックウエハーの調達先に加えること、新工場の立ち上げに協力することなどについて検討している」と述べた。

また「TSMCとのパートナーシップをよ一層強め、深めることも大いに意義があると考えている。この件は引き続き検討を協議中」であることも明らかにした。

記者団から新工場への共同出資等の可能性を問われると「具体的な出資や金額といったものは、現在包括的な検討協議をしている段階」とのみ話した。

TSMCの日本進出に関しては「半導体の安定供給は日本の産業界全体にとってもいいこと。われわれとして協力できることは協力する。詳細は現在協議中の点も多いので、決まったら速やかに説明する」としている。

TSMC日本工場は22年着工、24年後半の稼働を目指している。

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