日経平均は3日ぶり反発、国内企業の好決算が支え

経済・ビジネス

10月29日、    TOPIXも3日ぶりに反発し前営業日比0.08%高の2001.18ポイント。写真は2020年10月、東京証券取引所で撮影(2021年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
10月29日、 TOPIXも3日ぶりに反発し前営業日比0.08%高の2001.18ポイント。写真は2020年10月、東京証券取引所で撮影(2021年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 29日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は3日ぶりに反発した。朝方は米アップルやアマゾン・ドット・コムのさえない決算内容を意識して軟調な始まりとなったものの、取引時間中に業績見通しの上方修正を発表する企業が相次ぎ、プラス転換した。ただ、週末である上、総選挙や決算発表を見極めたいとのムードもあり、日経平均は2万9000円近辺では上値の重さが意識された。

日経平均は前営業日比93銭安とわずかに続落して寄り付いた後、一時345円03銭安の2万8475円06銭で安値を付けた。その後は、配当予想の上方修正を明らかにしたデンソーなどが買われ、日経平均は徐々に巻き返す展開となった。日経平均は上下に大きく振れ、値幅は約525円まで拡大した。

市場では「先物のアルゴリズム取引に左右されるなど、決算期特有の方向感のない動きとなった。企業決算は内容が良くても株価水準によっては大幅に売れるようなケースが散見され、明暗が分かれているようだ」(松井証券の窪田朋一郎シニアマーケットアナリスト)との声が聞かれた。

TOPIXも3日ぶりに反発し前営業日比0.08%高の2001.18ポイント。東証1部の売買代金は3兆5317億7000万円だった。東証33業種では、金属製品、証券業、ガラス・土石製品などの17業種が値下がり。海運業、パルプ・紙、鉄鋼などの16業種は上昇した。

個別では、デンソーが上場来高値を更新。3度目の通期予想の上方修正を発表した商船三井もしっかりで、関連する海運銘柄も総じて堅調に推移した。

前日に業績の上方修正を発表したソニーグループも年初来高値更新。同じく前日に上方修正を発表したパナソニックは、好材料出尽くしから利益確定売りが優勢、6%超安となった。

そのほか、ファーストリテイリング、リクルートホールディングス東京エレクトロンもしっかり。アドバンテスト、KDDIはさえなかった。

東証1部の騰落数は、値上がり1026銘柄に対し、値下がりが1052銘柄、変わらずが106銘柄だった。

終値 前日比 寄り付き    安値/高値  

日経平均 28892.69 +72.60 28819.16 28,475.06─29,000.65

TOPIX 2001.18 +1.52 1999.88 1,979.93─2,005.23

東証出来高(万株) 156498.00 東証売買代金(億円) 35317.70

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