テニス=元世界4位の伊達公子氏、苦悩の大坂にエール送る

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女子テニスの元世界ランク4位、伊達公子氏は、大坂なおみ(写真)の苦悩に理解を示しながらも、世界の大舞台での成功に伴うプレッシャーに対処する方法を見つける必要があるとの見方を示した。東京で7月撮影(2021年 ロイター/Edgar Su)
女子テニスの元世界ランク4位、伊達公子氏は、大坂なおみ(写真)の苦悩に理解を示しながらも、世界の大舞台での成功に伴うプレッシャーに対処する方法を見つける必要があるとの見方を示した。東京で7月撮影(2021年 ロイター/Edgar Su)

[30日 ロイター] - 女子テニスの元世界ランク4位、伊達公子氏は、大坂なおみ(24)の苦悩に理解を示しながらも、世界の大舞台での成功に伴うプレッシャーに対処する方法を見つける必要があるとの見方を示した。

大坂は先月の全米オープン、シングルス3回戦で敗退。自身のメンタルヘルスの問題に専念するため、しばらく休養する意向を明かした。

元世界ランク1位の大坂は今年5月、自分自身に悪影響を及ぼすとの理由から、全仏オープンでのメディア対応を拒否。同大会を途中棄権して以来、調子を落としており、現在は世界ランク10位。

伊達氏は日本外国特派員協会の月刊誌「NUMBER 1 SHIMBUN」に対し、大坂は自身同様、ランキングが急上昇することに向けて準備できていなかったと説明。また、大坂は全てを真剣に捉える性格であるため、抱えている問題が悪化してしまうと指摘した。

伊達氏はメディアに対応する方法はいろいろあり、少しだけ話す、または何も言わないという選択肢もあるとコメント。大坂がメディア対応について深刻に考え過ぎているような印象を受けるとし、「全ての質問に答えなければならないと思っていて、そのことがプレッシャーになっているのかもしれない」と述べた。

それでも選手はみな、こういった問題の対処法を見つけなければならないと指摘した。

同氏は90年代半ばに四大大会のシングルスで準決勝に3回進出した経験を持つ。1996年に引退を発表したが、2008年に現役復帰。その後、9年間プレーした。

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