午後3時のドルは114円前半で堅調、政権基盤の安定確認でリスクオンムードに

経済・ビジネス

11月1日、午後3時のドル/円は、前週末のNY市場終盤(114.00/03円)に比べてドル高/円安の114.22円付近での推移となっている。写真は米ドル紙幣。米コロラド州の銀行で2009年11月撮影(2021年 ロイター/Rick Wilking)
11月1日、午後3時のドル/円は、前週末のNY市場終盤(114.00/03円)に比べてドル高/円安の114.22円付近での推移となっている。写真は米ドル紙幣。米コロラド州の銀行で2009年11月撮影(2021年 ロイター/Rick Wilking)

[東京 1日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前週末のNY市場終盤(114.00/03円)に比べてドル高/円安の114.22円付近での推移となっている。衆院選で自民党が単独過半数を獲得したことで政治的な不透明感が後退し、市場にはリスクオンムードが広がった。朝方は114円近辺で推移していたドルは114.31円まで上昇。ただ、今週はイベントを多く控えていることから、買い一巡後は一進一退の値動きとなった。

一部の事前報道で自民党の苦戦が伝えられていたこともあり、衆院選について「政策決定に対する不透明感を意識するマーケット参加者も一定数いたのではないか」(国内信託銀行)という。

選挙結果が伝わり政権基盤の安定が確認されたことで日経平均は大きく上昇、外為市場でも「株安に伴う円高のリスクは後退したようだ」(野村証券・チーフ為替ストラテジスト、後藤祐二朗氏)との声が出ていた。

目先のドル/円相場は、イベントを控えているため様子見姿勢が強まりやすいが、113―115円のレンジで推移すると見込まれている。

ただ、衆院選を無難に通過して円高リスクが後退したことに加え、先週の黒田東彦日銀総裁の発言が円安余地を拡大させたとの指摘もあり、「ドルは113―115円で推移した後、どちらにブレークするかというと、ドル高/円安方向に振れる可能性が高いのではないか」(後藤氏)とみられている。

ドル/円   ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 114.22/24 1.1561/65 132.08/12

午前9時現在 114.23/25 1.1554/58 132.00/04

NY午後5時 114.00/03 1.1561/65 131.78/82

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