日経平均は大幅続伸、衆院選の結果受けほぼ全面高商状

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1 1月1日、東京株式市場で日経平均は大幅続伸した。写真は都内のカンファレンスホール内の株価ボード(2021年 ロイター/Issei Kato)
1 1月1日、東京株式市場で日経平均は大幅続伸した。写真は都内のカンファレンスホール内の株価ボード(2021年 ロイター/Issei Kato)

[東京 1日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は大幅続伸した。衆院選で自民党が議席を減らしながらも絶対安定多数を確保し、今後の政権運営が安定的に行われるとの期待が高まったことからほぼ全面高商状となった。日経平均は10月20日に付けた戻り高値2万9489円11銭を上回ったこととで上昇指向を一段と強め、この日の高値圏で取引を終えた。

衆院選では自民党が単独過半数(233議席)を大幅に上回る261議席を獲得し、国会を安定的に運営するための「絶対安定多数」を確保した。この結果について市場では「株式市場にとってベストのシナリオと言えそうだ」(大和証券・チーフテクニカルアナリストの木野内栄治氏)との声が聞かれ、朝方からほぼ全面高となった。

また、自民党議席の過半数割れを予想した層もそれなりにいたとみられ「きょうの日本株の大幅上昇は、波乱を想定した売り方の買い戻しが一定あるのではないか」(第一生命経済研究所・主任エコノミストの藤代宏一氏)との声も聞かれる。

一方、今週は米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えており「イベントを控えるほか、週半ばに祝日もあることから、徐々に模様眺めになるのではないか」(野村証券・投資情報部ストラテジストの神谷和男氏)といった指摘もあった。

TOPIXは2.18%高。東証1部の売買代金は、3兆2825億0800万円と膨らんでいる。東証33業種では、精密機器、機械、電気機器などが上昇し、証券業のみ値下がりした。個別では、ソニーグループが年初来高値を更新するなど主力銘柄が総じてしっかり。半面、野村ホールディングスが軟調に推移した。

東証1部の騰落数は、値上がり1901銘柄に対し、値下がりが243銘柄、変わらずが40銘柄だった。

終値 前日比 寄り付き    安値/高値  

日経平均 29647.08 +754.39 29330.68 29267.63

─29666.83

TOPIX 2044.72 +43.54 2027.27 2022.50

─2044.81

東証出来高(万株) 128590 東証売買代金(億円) 32825.08

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