マネタリーベース、10月平残は660兆円 過去最高を更新=日銀

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日銀が11月2日発表した10月のマネタリーベースの平均残高は前年比9.9%増の660兆7426億円となった。2011年8月、都内で撮影(2021年 ロイター/Yuriko Nakao)
日銀が11月2日発表した10月のマネタリーベースの平均残高は前年比9.9%増の660兆7426億円となった。2011年8月、都内で撮影(2021年 ロイター/Yuriko Nakao)

[東京 2日 ロイター] - 日銀が2日発表した10月のマネタリーベースの平均残高は前年比9.9%増の660兆7426億円となった。緩和的な金融環境が続く中で、残高が再び過去最高を更新した。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて金融機関向けのコロナオペが導入された前年の反動で、伸び率は縮小傾向にあり、2020年7月以来の低い伸びとなった。

平均残高の内訳は、日銀当座預金が同11.6%増の538兆8684億円で、残高が過去最高。紙幣は同2.9%増の116兆8408億円、貨幣は同0.5%増の5兆0334億円だった。

10月末のマネタリーベース残高は664兆0289億円で過去最高を更新。日銀当座預金は541兆6172億円で、過去最高となった前月541兆6620億円と同水準。

マネタリーベースは、市中に出回っている現金と金融機関が日銀に預けている当座預金の合計値で、日銀が供給する通貨を表す。

(和田崇彦)

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