丸紅、資源高などで上方修正 北海油田の開発事業売却へ

経済・ビジネス

丸紅は2日、2022年3月期の連結純利益を従来見通しの2300億円から1200億円引き上げ、前年比56.8%増の3500億円に上方修正した。写真は同社ロゴ、2016年5月撮影(2021年 ロイター/Toru Hanai)
丸紅は2日、2022年3月期の連結純利益を従来見通しの2300億円から1200億円引き上げ、前年比56.8%増の3500億円に上方修正した。写真は同社ロゴ、2016年5月撮影(2021年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 2日 ロイター] - 丸紅は2日、資源価格の上昇などを踏まえ、2022年3月期の連結純利益見通しを従来予想比1.5倍の3500億円に上方修正した。自社株買いを検討する方針転換を表明するともに、北海油田の石油・ガス開発事業の売却も発表した。

22年3月期の連結純利益見通しは2300億円から前年比56.8%増の3500億円に引き上げた。資源価格が堅調な金属とエネルギー、資材需要が旺盛な農業関連事業、さらに肉牛処理加工・販売事業で想定以上に業績が伸長しているため。

IBESがまとめたアナリスト11人の予測平均値3210億円を上回った。

丸紅は財務基盤が改善しているとして、従来の方針を変え、自社株買いを検討する方針を明らかにした。取得の時期や金額は、キャッシュフローやバランスシート、経営環境などを踏まえて判断する。

9月末の中間配当は従来予想の17円から8円50銭引き上げ、1株25円50銭(前年同期は11円)とした。期末配当予想も1株17円から25円50銭(前年同期は22円)に引き上げた。

丸紅はこの日、英領北海で石油・ガス開発事業を手掛ける特定子会社を売却すると発表した。気候変動対策の長期計画に基づき、資産を入れ替える。売却先は譲渡契約締結後に公表する。これで英領北海の石油・ガス開発事業は全資産を売却することになる。

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