日経平均は反落、前日上昇の反動 祝日やFOMCを前に模様眺め

経済・ビジネス

11月2日、 東京株式市場で日経平均は、反落した。都内の株価ボード前で10月撮影(2021年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
11月2日、 東京株式市場で日経平均は、反落した。都内の株価ボード前で10月撮影(2021年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 2日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、反落した。前日の米国株は上昇したが、日本株は前日の大幅上昇の反動で利益確定売りが先行。明日の祝日や米連邦公開市場委員会(FOMC)の開催を前に、全般的に模様眺めとなった。

1日の米国株式市場では主要3指数が終値ベースで最高値を更新した。テスラやエネルギー株が上昇を主導し、ダウ工業株30種は取引時間中に初めて3万6000ドルを突破する場面もあった。

日本株は、前日に大幅上昇したこともあって利益確定売りが先行してスタート。売り一巡後は、新政権による政策への期待や良好な企業決算などを支えに持ち直す場面もあったが、3日にFOMCを控えていることに加え祝日前でもあり、徐々に見送りムードが強まった。

市場では「目先のイベントを通過すれば需給も改善し、上方に向かうのではないか」(国内証券)との声が聞かれた。4日にはトヨタ自動車の決算、5日には米雇用統計の発表と、祝日明けにもイベントを控えている。

TOPIXは0.64%安で取引を終了。東証1部の売買代金は2兆7777億9500万円だった。東証33業種では、保険業、証券業、非鉄金属など29業種が値下がりした。上昇したのは、空運業、海運業、繊維業、電気機器の4業種だった。

個別では、決算を手掛かりにした物色がみられた。TDKや京セラは好決算が素直に好感され大幅高となった。一方、協和キリンやAGCはさえなかった。取引時間中に決算を発表した銘柄では、丸紅が買われた一方、三井物産は売られた。

岸田文雄首相が前日の会見で「安全・安心な形に見直した上でGoToトラベルの再開を検討する」と述べており、空運や旅行関連といったリオープン(経済再開)銘柄の一角は堅調だった。

東証1部の騰落数は、値上がり538銘柄に対し、値下がりが1585銘柄、変わらずが60銘柄だった。

終値 前日比 寄り付き    安値/高値  

日経平均 29520.90 -126.18 29462.40 29,457.18─29,599.57

TOPIX 2031.67 -13.05 2036.20 2,028.27─2,041.79

東証出来高(万株) 118356.00 東証売買代金(億円) 27777.95

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