コロンビアで「カブトムシ」仮想通貨、日本向け輸出企業が開発

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日本向けにカブトムシを輸出するコロンビア企業が、海外販売時に支払う手数料を回避するために独自の暗号資産(仮想通貨)を立ち上げ、地元でも利用が広がっている。写真は仮想通貨とカブトムシ。10月撮影(2021年 ロイター/Luisa Gonzalez)
日本向けにカブトムシを輸出するコロンビア企業が、海外販売時に支払う手数料を回避するために独自の暗号資産(仮想通貨)を立ち上げ、地元でも利用が広がっている。写真は仮想通貨とカブトムシ。10月撮影(2021年 ロイター/Luisa Gonzalez)

[トゥンハ(コロンビア) 4日 ロイター] - 日本向けにカブトムシを輸出するコロンビア企業が、海外販売時に支払う手数料を回避するために独自の暗号資産(仮想通貨)を立ち上げ、地元でも利用が広がっている。

この企業はアンデス山脈に近いトゥンハにあるティエラ・ビバ。日本で人気のヘルクレスオオツノカブトやネプトゥヌスオオツノカブトなどを輸出し、1組で300ドル(約3万4000円)の値が付くこともあるという。ただ、販売手数料が輸出代金の最大10%に上ることから、2019年に独自の仮想通貨を開発した。

通貨名の「Kmushicoin」は日本語のカブトムシにちなんで付けられ、今ではトゥンハのレストランや衣料品店、カフェなど約220の店舗で支払いに利用されている。立ち上げ時は1単位当たり0.3セントだったが、2日時点で1.84ドルで取引されている。

ティエラ・ビバのプログラマー、カルメロ・カンポス氏は「われわれの目標は、全国レベルの決済手段として使用できるようにすることだ」と期待を膨らませた。

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