午後3時のドルは113円後半で小動き、米雇用統計控え様子見姿勢強まる

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11月5日、午後3時のドル/円は、前日のNY市場終盤(113.75/78円)から小幅高の113.64/66円で推移している。写真は米ドル紙幣。2020年5月撮影(2021年 ロイター/Dado Ruvic)
11月5日、午後3時のドル/円は、前日のNY市場終盤(113.75/78円)から小幅高の113.64/66円で推移している。写真は米ドル紙幣。2020年5月撮影(2021年 ロイター/Dado Ruvic)

[東京 5日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日のNY市場終盤(113.75/78円)から小幅高の113.64/66円で推移している。米長期金利の低下やクロス円での円高圧力の強まりで、ドル売り/円買いが優勢となった。買い一巡後は、米雇用統計の発表を控えて模様眺めムードが強まり、小動きでの推移にとどまった。

五・十日に伴い仲値にかけては国内輸入企業によるドル買いに支えられたものの、日経平均株価が下落に転じたことから、リスク回避の円買いが強まった。時間外取引の米長期金利の低下が一服したこともあり、ドルは113円後半でもみあいとなった。

市場では「米長期金利が1.6%近辺まで上昇しないと、ドルが114円台に定着するには力不足のようだ」(外為アナリスト)との声が聞かれた。

日本時間夜に発表される10月の米雇用統計は、ロイター調査によると、非農業部門雇用者数が45万人と前回(19万4000人)から増加し、失業率は4.7%と前月の4.8%から低下する見通し。

ニッセイ基礎研究所の上席エコノミスト、上野剛志氏は「市場の予想通りとなった場合、雇用の回復や物価の高止まりが示されることになる。来年の利上げの確率を引き上げる材料とみなされ、ドル高に振れやすい」とみている。

ユーロは対ドル、対円で売りが優勢となったものの、週末を控えて値ごろ感から買い戻す動きもみられた。英中銀会合を受けて失望売りが出ていたポンドはやや持ち直し、足元は153.32/36円付近で推移している。

ドル/円   ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 113.64/66 1.1551/55 131.28/32

午前9時現在 113.82/84 1.1553/57 131.52/56

NY午後5時 113.75/78 1.1552/56 131.44/48

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