預金保険機構、SBIと新生銀に質問状 回答期限12日

経済・ビジネス

11月5日、預金保険機構は新生銀行に株式公開買い付け(TOB)を実施中のSBIホールディングスに対し、質問状を出したと発表した。都内の新生銀店舗前で2009年4月撮影(2021年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
11月5日、預金保険機構は新生銀行に株式公開買い付け(TOB)を実施中のSBIホールディングスに対し、質問状を出したと発表した。都内の新生銀店舗前で2009年4月撮影(2021年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 5日 ロイター] - 預金保険機構は5日、新生銀行に株式公開買い付け(TOB)を実施中のSBIホールディングスに対し、質問状を出したと発表した。新生銀が買収防衛策の是非を諮る25日の臨時株主総会を前に、株主として対応を検討するため。

質問状はSBIホールディングスとその完全子会社SBI地銀ホールディングス宛て。両社と資本業務提携する地域金融機関との協業が、新生銀の企業価値をどう向上させるのか、新生銀の取締役会をどう構成するつもりなのかなどを尋ねている。

預金保険機構は新生銀に対しても質問状を送付したと発表した。新生銀に対し、本源的価値はどのような分野・業務にあると考えているかを示すことを求めた。その上で、本源的価値が株価に反映されるため、また本源的価値をさらに高めていくための今後の経営方針についてただした。

預保はそれぞれの回答期限を12日とし、適時開示で回答するよう求めている。

新生銀は経営破綻した旧日本長期信用銀行が前身。国が公的資金を投入し、今も預保などを通じて約2割の株式を保有している。

(c) Copyright Thomson Reuters 2021. Click For Restrictions -
https://agency.reuters.com/en/copyright.html

ロイター通信ニュース