マネーストック、10月M3は+3.7% 貸出増で預金通貨が最高更新

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11月10日、    日銀が発表した10月のマネーストック速報によると、M3の平均残高は前年比3.7%増の1522兆2000億円となった。写真は円紙幣。2011年8月撮影(2021年 ロイター/Yuriko Nakao)
11月10日、 日銀が発表した10月のマネーストック速報によると、M3の平均残高は前年比3.7%増の1522兆2000億円となった。写真は円紙幣。2011年8月撮影(2021年 ロイター/Yuriko Nakao)

[東京 10日 ロイター] - 日銀が10日発表した10月のマネーストック速報によると、M3の平均残高は前年比3.7%増の1522兆2000億円となった。伸び率は前月から横ばいとなったが、残高は過去最高を更新。貸出増などで預金通貨が過去最高となった。

預金通貨は前年比7.8%増の869兆8000億円。伸び率は前月の7.4%から拡大した。貸出の増加に加え、準通貨やCDからの振り替えが伸び拡大の要因とみられる。

現金通貨は3.3%増の111兆7000億円。CDは17.1%増の35兆円となった。

M2は4.2%増の1170兆7000億円で、残高が過去最高を更新した。広義流動性は5.0%増の2004兆6000億円となり、こちらも残高が過去最高。広義流動性のうち、外債は1.2%増の32兆1000億円。円安の進展で2020年3月以来のプラス転換となった。

(和田崇彦 編集:山川薫)

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