日経平均は続落、米CPI発表控えた週末で利益確定売り先行
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12月10日、東京株式市場で日経平均は続落。米消費者物価指数(CPI)の発表を控えた週末とあって、終始見送りムードが強く、利益確定売りが先行する展開となった。写真は都内の株価ボード。2018年11月撮影(2021年 ロイター/Toru Hanai)
[東京 10日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は続落。米消費者物価指数(CPI)の発表を控えた週末とあって、終始見送りムードが強く、利益確定売りが先行する展開となった。短期的に下値の目安になると注目されていた5日移動平均線を終値で下回り、調整機運が一段と高まっている。
9日の米国株式市場は下落。前日まで3営業日続伸していたことから利食い売りが出て軟化し、日本株もさえない始まりとなった。
目先最大の注目点になるのは、日本時間の今晩に発表される米CPIだが、この内容を見極めたいとする国内の大口投資家が多い。日本株は朝方こそSQ(特別清算指数)算出後に持ち直す場面があったものの、その後は終始、買い手控えムードが強い中で安値圏で推移。大引けにかけて売り直され下げ足を速めた。
市場では「CPIの発表後も、来週はFOMC(連邦公開市場委員会)を控えるため、投資家の買い意欲は減退している。中国恒大集団の問題やオミクロン株など環境面の不透明感が強いだけに、週末を意識して売り急ぐ動きも出ていたようだ」(東海東京調査センター・シニアストラテジストの中村貴司氏)との声も聞かれる。
TOPIXは0.77%安。東証1部の売買代金は2兆6680億2300万円だった。東証33業種では、金属製品を除く32業種が値下がり。個別では、ソフトバンクグループ、東京エレクトロンなどが下落したが、任天堂は高い。
東証1部の騰落数は、値上がり481銘柄に対し、値下がりが1607銘柄、変わらずが95銘柄だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 28437.77 -287.70 28542.50 28392.87
─28699.01
TOPIX 1975.48 -15.31 1986.57 1973.06
─1993.27
東証出来高(万株) 111409 東証売買代金(億円) 26680.23
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