NY外為市場=ドル小幅高、安全通貨として資金流入
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12月28日、終盤のニューヨーク外為市場では薄商いの中、ドルが小幅に上昇した。11月23日撮影(2021年 ロイター/Murad Sezer)
[ニューヨーク 28日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では薄商いの中、ドルが小幅に上昇した。新型コロナウイルスの感染拡大を巡る懸念が米国株の重しとなり、安全通貨への資金流入を後押しした。
ドル指数は0.177%高の96.223。
米国株式市場ではS&P総合500種が序盤に過去最高値を更新したが、その後下げに転じたほか、ナスダック総合はマイナス圏で推移。投資家はオミクロン変異株による渡航の混乱や店舗閉鎖を懸念している。
クラリティFX(サンフランシスコ)のディレクター、アモ・サホタ氏は「ナスダックの下げは市場をやや不安にさせており、今後数日間は安全通貨としてドルが選好されるだろう」と指摘。その上でホリデーシーズンで商いが乏しく値動きが大きくなりやすいと述べた。
ドルは今年、米連邦準備理事会(FRB)による利上げ期待の高まりを背景に約7%上昇した。
FXストリート・ドット・コムのシニアアナリスト、ジョセフ・トレビサーニ氏は「われわれが実際に取引しているものはインフレであり、FRBだ」と述べた。
フェデラル・ファンド(FF)金利先物市場が織り込む、来年3月までに0.25%ポイントの利上げが行われる確率は50%以上となっているが、トレビサーニ氏は「ほんの2週間前には考えられなかった」確率だとした。
FRBは14─15日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で、インフレ圧力に対応し、2022年中に計3回の0.25%ポイント利上げを行う見通しを示した。利上げを前に量的緩和縮小(テーパリング)を加速することを決め、来年3月に資産購入が終了すると見込んだ。
日本円は対ドルで0.07%高の114.8円。序盤には114.935円と11月26日以来の安値を付けた。
豪ドルは一時11月22日以来の高値を付けたが、終盤は0.24%安の0.72225米ドル。
英ポンドは0.14%安の1.3422ドル。序盤には1カ月ぶりの高値である1.3461ドルまで上昇した。
ユーロは0.24%安の1.13ドル
暗号資産(仮想通貨)のビットコインは5万ドルを下回り、終盤は6.31%安の4万7771.62ドルだった。
ドル/円 NY終値 114.81/114.84
始値 114.84
高値 114.89
安値 114.72
ユーロ/ドル NY終値 1.1309/1.1313
始値 1.1332
高値 1.1333
安値 1.1290
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