午前の日経平均は500円超高、米株高でハイテク株に買い

経済・ビジネス

12日午前の東京株式市場で、日経平均は前営業日比525円73銭高の2万8748円21銭と4営業日ぶりに反発した。写真は2020年10月、東京証券取引所で撮影(2022年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
12日午前の東京株式市場で、日経平均は前営業日比525円73銭高の2万8748円21銭と4営業日ぶりに反発した。写真は2020年10月、東京証券取引所で撮影(2022年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 12日 ロイター] - 12日午前の東京株式市場で、日経平均は前営業日比525円73銭高の2万8748円21銭と4営業日ぶりに反発した。前日の米国株式市場の流れを引き継ぎ、ハイテク株を中心に買いが先行した。香港ハンセン指数などのアジア株の上昇も支えとなり、日経平均は上値追いの展開となった。

11日の米国株式市場は主要3株価指数が上昇した。上院銀行委員会で開かれたパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の再任指名に関する公聴会で大きなサプライズがなかったことから安心感が広がった。

朝方の東京株式市場は、米ナスダック総合が1.41%高と底堅い動きとなった流れを引き継ぎ反発スタート。このところ軟調な動きが続いていたハイテク株を中心に買いが先行し、日経平均は前引け間際に528円99銭高の2万8751円47銭で高値をつけた。

市場では「グロース株の調整に一巡感がみられ、ようやく値戻しの動きとなってきている。米利上げの織り込みもかなり進んだので、上値追いに弾みがかかった」(国内証券)との声が聞かれた。

TOPIXも反発し、1.43%高の2015.20ポイントで午前の取引を終了。東証1部の売買代金は1兆5119億8200万円だった。東証33業種では、保険業、電気・ガス業、銀行業の3業種を除く30業種が値上がり。鉱業、金属製品、海運業、電気機器、機械、ガラス・土石製品などが値上がり率上位となった。

個別では、ファーストリテイリング、ソフトバンクグループ、ファーストリテイリング、ダイキン工業、信越化学工業、アドバンテストなどが大幅高となり、6銘柄で日経平均を約264円円押し上げた。SUMCO、INPEXは5%超高となった。前日に決算を発表した安川電機は2%超高。

半面、エーザイ、デンソーはさえなかった。

東証1部の騰落数は、値上がりが1897銘柄(86%)、値下がりが221銘柄(10%)、変わらずが65銘柄(1%)だった。

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