前場の日経平均は続伸、米株高が支援 個別物色も活発化

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前場の東京株式市場で、日経平均は前営業日比419円12銭高の2万7497円60銭と、4日続伸した。写真は2019年1月、東京証券取引所で撮影(2022年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
前場の東京株式市場で、日経平均は前営業日比419円12銭高の2万7497円60銭と、4日続伸した。写真は2019年1月、東京証券取引所で撮影(2022年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 2日 ロイター] - 前場の東京株式市場で、日経平均は前営業日比419円12銭高の2万7497円60銭と、4日続伸した。前日の米国株式市場で主要3指数が続伸した流れを引き継いだほか、時間外取引の米ナスダック先物の底堅い値動きも支援した。個別では、引き続き好決算銘柄の物色が活発化した。

1日の米国株式市場は、主要3指数が続伸して取引を終えた。引け後は米半導体大手アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)が市場予想を上回る業績見通しを発表したことから、株価は時間外取引で約11%上昇。ナスダック100Eミニ先物の上昇に寄与した。

日経平均は続伸スタートとなった後もじりじりと上げ幅を拡大し、471円57銭高の2万7550円05銭で高値をつける場面があった。米株先物が上昇した流れを受けて、幅広い業種で買いが先行し、東証1部の値上がり銘柄数は全体の9割を超えた。前引け間際では戻り売りに上値を抑えられた。

TOPIXは1.82%高の1930.62ポイントで午前の取引を終了。東証1部の売買代金は1兆6293億3400万円だった。東証33業種では、海運業、電気・ガス業を除く31業種が値上がり。空運業、証券業、鉄鋼、サービス業などが値上がり率上位を占めた。

市場では「2月入りして米株が落ち着いてきており、アク抜け感が強まってきている。いったん大型株が買い戻された後は、小型株の物色も活発化するだろう」(国内証券)との声が聞かれた。

個別では、東京エレクトロン、信越化学工業、ソフトバンクグループ、リクルートホールディングス、ソニーグループなどしっかり。半面、ファーストリテイリング、デンソーなどはさえなかった。

そのほか、決算を手掛かりとする動きも目立ち、キーエンスは5%超高。2021年4―12月期の連結営業利益が3年ぶりに過去最高を更新したことなどが好感された。半面、村田製作所は2%超安。前日に好決算を発表したものの、前日に大幅高となったこともあり、材料出尽くしで売りが先行した。

東証1部の騰落数は、値上がりが1978銘柄(90%)、値下がりが157銘柄(7%)、変わらずが48銘柄(2%)だった。 

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