ENEOS、4─12月営業益が通期計画超過 第4四半期に損失計上見込み
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2月10日、2021年4―12月期の連結営業利益(国際会計基準)が前期比約4倍の5301億円になったと発表した。写真は露オムスクで1月撮影(2022年 ロイター/Alexey Malgavko)
[東京 10日 ロイター] - ENEOSホールディングスは10日、2021年4―12月期の連結営業利益(国際会計基準)が前期比約4倍の5301億円になったと発表した。第・3四半期終了時点で、通期計画の4700億円をすでに突破したことになるが、第4・四半期に製油所の再編費用などを計上する予定だとして、見通しを据え置いた。
IBESがまとめたアナリスト10人による通期営業利益の予想平均値は5069億円。
4─12月期の売上高は同42.2%増の7兆6313億円、純利益は5倍増の3318億円だった。石油・天然ガス開発事業、金属事業ともに資源高が大きく貢献し大幅増益となった。金属事業では、前期にストライキが発生したカセロネス銅鉱山(チリ)で損失を計上した反動も業績を押し上げた。
銅価格は現在も会社の前提レートを上回っており、金属事業の業績は一段と上振れる可能性もある。ただ、第4・四半期には「地政学的要因を含む資源価格の変動リスク、和歌山製油所の再編に伴う一時費用、固定資産税の一括計上、英国事業売却に伴う収益剥落など、業績を下押しする可能性が複数ある」(田中聡一郎常務)という。
同時に同社は、4月1日付で斉藤猛副社長が社長に就任すると発表した。大田勝幸社長は副会長に就く。会見した斉藤氏は、来年度から始まる次期中期計画に向けて「第2の創業を任されたと認識している。現計画の着実な達成、基盤事業と成長事業の強化を進めたい」と抱負を述べた。
(浦中美穂、基太村真司)
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