訂正:東京外為市場・15時=ドル115円後半、クロス円堅調でじり高 米CPI控え様子見も

経済・ビジネス

2月10日、午後3時のドル/円は、前日のニューヨーク市場終盤(115.49/52円)(訂正)から小幅にドル高/円安の115.60/62円で推移している。写真はドル紙幣。昨年2月撮影(2022年 ロイター/Dado Ruvic)
2月10日、午後3時のドル/円は、前日のニューヨーク市場終盤(115.49/52円)(訂正)から小幅にドル高/円安の115.60/62円で推移している。写真はドル紙幣。昨年2月撮影(2022年 ロイター/Dado Ruvic)

(本文1段落目のニューヨーク市場終盤の値を、「115.54/56円」から「115.49/52円」に訂正します)

[東京 10日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日のニューヨーク市場終盤(115.49/52円)(訂正)から小幅にドル高/円安の115.60/62円で推移している。日経平均株価の堅調な推移やクロス円を中心に円安圧力が強まり、ドルは115円後半でじり高となっている。今晩の米消費者物価指数(CPI)を控えて様子見ムードも強い。

五・十日に伴い実需による売り買いが交錯した後、週末を控えた利益確定のドル売りや手仕舞い売りに押されて、ドルは一時115.48円まで下落した。その後はじり高となり、市場では「日経平均が崩れなかったことから、クロス円を中心に持ち高調整の円売りが出たようだ」(上田東短フォレックスの営業企画室長、阪井勇蔵氏)との声が聞かれた。

今晩発表の1月の米CPIに注目が集まっている。クレディ・アグリコル銀行の外国為替部長、斎藤裕司氏は、物価の伸びが確認されれば「足元では株価の調整も終わっていることから、米金利の上昇につられやすく、ドルは116円に乗せる可能性がある」と指摘。ただ、116円に乗ったタイミングでいったん利益確定のドル売りも出やすいという。

一方で、弱い結果となったしても誤差の範囲と受け止められる可能性が高く、株高につながるとみられるためドル/円の下支えになるとみている。

ユーロ/ドルは1.1424/28ドル付近、ユーロ/円は132.08/12円付近。米CPIを控えて様子見ムードが強まり、ユーロの上値は重い。ただ、欧州中央銀行(ECB)当局者の早期利上げについて前向きな発言も出ており、今後も同様の発言があればユーロは一段高となる可能性があるという。

ドイツ連邦銀行(中央銀行)のナーゲル新総裁は9日、独紙ツァイトのインタビューで、高インフレが一時期考えていたよりも持続性があるとしてECBが今年利上げする可能性があるとの見方を示した。

ドル/円   ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 115.60/62 1.1424/28 132.08/12

午前9時現在 115.59/61 1.1420/24 132.01/05

NY午後5時 115.49/52 1.1422/26 131.99/03

*本文1段落目のニューヨーク市場終盤の値を、「115.54/56円」から「115.49/52円」に訂正します

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