陸上=東京五輪出場禁止の米陸上100m女王、ワリエワ裁定を批判
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マリフアナに陽性反応を示し、昨年の東京夏季五輪に出場できなくなった陸上女子のシャカリ・リチャードソン(写真)は14日、ドーピング検査で陽性だったにもかかわらず、フィギュアスケート女子のカミラ・ワリエワ(15)の北京冬季五輪出場が認められたことはダブルスタンダードだと指摘した。英国ゲーツヘッドで2021年5月撮影(2022年 ロイター)
[北京 14日 ロイター] - マリフアナに陽性反応を示し、昨年の東京夏季五輪に出場できなくなった陸上女子のシャカリ・リチャードソン(21、米国)は14日、ロシア・オリンピック委員会(ROC)のフィギュアスケート女子代表カミラ・ワリエワ(15)がドーピング検査で陽性反応を示したものの北京冬季五輪の出場継続が認められたことは二重基準だと批判した。
リチャードソンは米国代表選考会の100メートルで優勝。東京五輪では注目選手の1人となるはずだったが、マリフアナに陽性反応を示し、1カ月の出場停止処分を受け入れた結果、東京五輪に出場できなくなった。その後、マリフアナを使用したのは母の死がつらかったからだと説明した。
リチャードソンは14日、ツイッターに「ワリエワと私の状況の違いについて、明確な答えを教えてほしい」と投稿。「私は母を失い、走れなくなった。私も3位以内に入るとみられていた。私から見て、唯一の違いは私が若い黒人女性ということだ」とつづった。
また、ワリエワがドーピング検査を受けたのは昨年12月だったにもかかわらず、結果が五輪期間中に判明したことも疑問視。自身の場合、マリフアナは運動能力を向上させるものではなかったとも述べた。
「(ワリエワの場合は)12月の検査で陽性だったのに、世界が知ったのはつい最近。でも私は検査結果が1週間以内に公表され、名前も名声も批判の的となった」と指摘。「ドーピング問題を取り沙汰される中、大会への参加が認められた黒人アスリートなど1人もいない」と、ワリエワへの対応との違いに不満をあらわにした。
スポーツ仲裁裁判所(CAS)は14日、ワリエワが引き続き北京五輪に出場することを認めたが、同選手がシングルの競技で3位以内に入った場合、メダル授与式は行われない。
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