原油タンカー運賃上昇、燃料高や戦争リスク受け

経済・ビジネス

2月25日、原油タンカーの運賃が世界的に上昇している。写真は1月、ボスポラス海峡を通過する原油タンカー(2022年 ロイター/Umit Bektas)
2月25日、原油タンカーの運賃が世界的に上昇している。写真は1月、ボスポラス海峡を通過する原油タンカー(2022年 ロイター/Umit Bektas)

[シンガポール 25日 ロイター] - 原油タンカーの運賃が世界的に上昇している。ロシアからの供給が混乱することへの不安や、ロシアとウクライナの軍事衝突によるリスクプレミアム(料金の上乗せ)、燃料価格の上昇が背景にある。

米国から欧州への燃料タンカーの運賃は24日、8%以上上昇し2020年5月以来の高水準を記録した。シンガポール市場の船舶用燃料油(バンカー)価格は6%高の1トン=555ドルと2019年以来の高値となった。

シンガポールの燃料トレーダーは「現時点ではかなりの混乱が予想される」と述べ「戦争のリスクプレミアムは上昇するとみられる。積み込み予定のロシア貨物はかなり多くがキャンセルされるかもしれない」と語った。

市場筋によると、アジアの原油輸送のベンチマークである中東発中国向け大型タンカー(VLCC)運賃は25日、38.82ワールドスケールポイントと4.77ポイント上昇した。

同筋によれば、タンカー運営会社は燃料費の上昇を懸念して運賃の引き上げを求めている。一方、地中海で中型のアフラマックス級タンカーを航行している船舶会社は戦争のリスクプレミアムを懸念しているという。

シンガポールを拠点とする別の市場関係者は、「(東アジアの)活動は今のところ静かだが、運賃市場の回復は徐々に明らかになっていくだろう」と語った。

中東から日本に航行するLR2タンカーの運賃指数(TC1)は先週の75ワールドスケールポイントから77.5ポイントへ上昇したという。

より小型のLR1タンカーの中東─日本の運賃指数(TC5)は25日、102.5ワールドスケールポイントとなり先週の97.5ポイントから上昇した。

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