シェル、ロシア全事業から撤退 日本企業出資の「サハリン2」も
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石油大手シェルは28日、主要な液化天然ガスプラントを含むロシアの全事業から撤退すると発表した。2014年11月撮影(2022年 ロイター/Sergei Karpukhin)
[ロンドン 28日 ロイター] - 石油大手シェルは28日、主要な液化天然ガスプラントを含むロシアの全事業から撤退すると発表した。
声明で、サハリン沖の石油・天然ガス開発プロジェクト「サハリン2」からも手を引くと表明。ロシアからの撤退が低炭素エネルギーや再生可能エネルギーへの転換計画に影響を与えることはないとした。
サハリン2はロシアのガスプロム<>、日本の三井物産と三菱商事も出資している。三菱商事によると、年間の液化天然ガス(LNG)生産能力は960万トンで、約6割を日本向けに供給している。
また、ロシアとドイツを結ぶバルト海のガスパイプライン「ノルドストリーム2」への関与も終了する。
シェルによると、ロシアからの撤退により減損が発生する見込み。ロシアの事業に関連する非流動性の保有資産は2021年末で約30億ドルという。
ベン・ファン・ブールデン最高経営責任者(CEO)は声明で「当社は欧州の安全保障を脅かす無意味な軍事侵攻の結果、ウクライナで人命が失われたことに衝撃を受けており、遺憾に思っている」と述べた。
*サハリン2の詳細を追加しました。
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