ANA、4日ブリュッセル便のルート変更 ロシア避け中央アジアを通過

3月3日、日本航空(JAL)は、この日の欧州線8便すべてを欠航すると明らかにした。写真は羽田空港で2020年撮影(2022年 ロイター/Issei Kato)
3月3日、日本航空(JAL)は、この日の欧州線8便すべてを欠航すると明らかにした。写真は羽田空港で2020年撮影(2022年 ロイター/Issei Kato)

[東京 3日 ロイター] - ANAホールディングス傘下の全日本空輸(ANA)は3日、あす4日の成田─ブリュッセル便の飛行ルートを変更して運航することを明らかにした。ロシア・ウクライナ情勢を受けてロシア空域を通過する欧州線の欠航が相次いでいるが、旅客や新型コロナウイルスのワクチンなどを輸送する必要があり、安全運航を担保した上で空の移動手段としての使命を果たす。ただ、4日に予定していた残り8便は欠航とする。

同社は4日に運航する成田ーブリュッセル便(旅客便)、ブリュッセルー成田便(貨物便)の運航について、中央アジア上空を通過する飛行ルートに変更する。中央アジアルートは主に、中国、アゼルバイジャン、トルコ、ルーマニア、オーストリアなどの各国上空を通過する。各国の上空通過の了承を得た。

ANAは4日に予定していた羽田ーロンドンと羽田ーパリの各1往復便、羽田ーフランクフルトの2往復便の計8便を欠航とした。8便の影響旅客数は計約360人。3日も欧州線8便すべてを欠航する。

日本航空(JAL)も3日、この日の欧州線8便すべてを欠航すると明らかにしている。欧州線はロシア空域を通過しており、「ウクライナ・ロシア情勢を鑑み、今後生じるさまざまなリスクを考慮して判断した」(広報担当)という。欠航するのは、旅客便の羽田─パリ線の1往復、羽田ーロンドン線の1往復、羽田ーヘルシンキ線1便、貨物便としてヘルシンキ―羽田線1便、成田―フランクフルト線の1往復。

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