都区部CPI3月はコア+0.8%、携帯の影響除けば総合指数+2%台
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3月25日、総務省によると、3月の東京都区部消費者物価指数(生鮮食品を除く、コアCPI)は前年同月比0.8%上昇した。都内で22日撮影(2022年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
[東京 25日 ロイター] - 総務省が25日発表した3月の東京都区部の消費者物価指数は、指標とされる「除く生鮮食品(コアCPI)」が前年比0.8%上昇となった、ロイター予測中央値同0.7%を上回り、2019年12月以来の上昇幅。エネルギーや食品価格の値上げが押し上げ、生鮮食品を含む「総合指数」は、携帯電話料金値下げの影響を除くと前年比で2%を上回った。
<エネルギー41年ぶり上昇幅>
コアCPIの前年比上昇幅は2月と比べ0.3ポイント拡大した。物価のより基調的な動きを示すとされる「除く生鮮・エネルギー(コアコアCPI)」は前年比0.4%下落したが、マイナス幅は2月から0.2ポイント縮小した。
生鮮食品を含む「総合」指数は前年比1.3%上昇し、プラス幅が0.3ポイント拡大した。携帯電話の通信料金の値下げが前年比で1.08ポイント下押ししており、これを除くと総合指数は計算上、2.38%上昇した格好。
エネルギー全体は前年比26.1%上昇、1981年3月以来のプラス幅となり、指数を前月比で0.1ポイント押し上げた。内訳は電気代が前年比26.7%上昇、都市ガス代が同29.5%上昇など。
<あんぱん、ソーセージ、食パン─小麦・油価格上昇で値上げ>
生鮮食品を除く食料も前年比1.6%上昇し、2月と比べ指数を0.08ポイント押し上げた。
総務省によると「小麦・食用油価格、物流コスト上昇を受けてあんぱん、ソーセージ、食パンなどが値上げした影響が大きい」という。
このほかの前年比の主な上昇品目は、たまねぎ(同64.7%)、まぐろ(同23.3%)、リンゴ(同42.0%)など。
指数を押し下げた品目は携帯電話通信料(前年比52.7%下落)など。
<4月以降年内はコアCPI2%台か>
農林中金総合研究所の南武志主席研究員は、携帯電話料金値下げの影響一巡で「4月以降はコアCPIは2%に乗せる。原油と為替・円安の動向次第だが、食品値上げの動きもあり年内は2%台が続く可能性がある」と指摘する。
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