テニス=キリオス「大坂なおみに共感」、メンタルヘルス問題で

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以前にうつ病だったことを告白した男子テニスのニック・キリオス(写真)が、同じくメンタルヘルスの問題と向き合っている女子の大坂なおみに共感を示した。メルボルンで1月撮影(2022年 ロイター/Asanka Brendon Ratnayake)
以前にうつ病だったことを告白した男子テニスのニック・キリオス(写真)が、同じくメンタルヘルスの問題と向き合っている女子の大坂なおみに共感を示した。メルボルンで1月撮影(2022年 ロイター/Asanka Brendon Ratnayake)

[27日 ロイター] - かつてうつ病だったことを告白した男子テニスのニック・キリオス(オーストラリア)が、同じくメンタルヘルスの問題と向き合っている女子の大坂なおみに共感を示した。

2020年に「暗い場所にいた」と数年間にわたってうつ病と闘っていることを明かしたキリオスは、スポーツにおけるメンタルヘルス問題の道を切り開いた大坂について同志のように感じ、自身の内なる悪魔と折り合いをつける手助けになったと話した。

キリオスはかつて経験した精神的問題について「なおみがネガティブな感情と向き合っていることを明かして(21年)全仏を棄権したとき、私も同じような問題があった。精神的なストレスと負の感情の中で常にプレーしているような感じで、プレッシャーで本当に機能しなくなった」と振り返る。

大坂は全仏でメディア対応拒否を巡って大会主催者などと対立して大きな話題を呼び、後にうつ病を告白して棄権。この件をきっかけにアスリートのメンタルヘルス問題に光が当たるようになり、多くのトップアスリートも心の問題を口にするようになった。

キリオスは「毎日のように周囲の人間、家族や友達、誰からであってもネガティブに感じた。ポジティブなものはなく、ただただ私をむしばんでいき、自分の人生が本当に嫌になった」と当時の心境を説明し、「長い時間はかかったが、今は幸せを感じられるようになっている。自分で解決しなければならなかった」と話した。

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