「悔やんでも悔やみ切れない」=地村さん夫妻、拉致40年でコメント

社会

福井県小浜市の拉致被害者地村保志さん(63)と妻富貴恵さん(63)は7日、北朝鮮に拉致されてから同日で40年になることを受け、「拉致により自由を奪われ、人生の最も大事な時期を日本で過ごすことができなかったことは、悔やんでも悔やみ切れません」とのコメントを同市を通じて公表した。

1978年7月7日夜、いずれも23歳だった地村さんと富貴恵さんは七夕の星空を見ようと、小浜公園(小浜市)の展望台を訪れたところ、4人の工作員に拉致された。2002年10月に他の3人の拉致被害者と帰国するまで、24年にわたり北朝鮮での生活を強いられた。

夫妻は「失われた24年という貴重な時間は取り戻すことはできず、『拉致』という非道な行為にはいまだに強い憤りを感じております」と強調。2人が日本に戻ってから今年10月で16年が経過する一方で、拉致被害者12人の帰国が今も実現していない状況に「先に帰国した拉致被害者として最も心の痛めるところであり、拉致問題の全面解決なしには私たちの真の幸せや喜びはありません」と心情を吐露した。

また、「拉致被害者、拉致被害者家族は高齢化し、解決には一刻の猶予もありません」と訴え、「早期に日朝交渉が再開され、北朝鮮により拉致された全ての日本人の帰国が実現することを心から願っております」と結んだ。

帰国から15年となるのを前に記者会見する拉致被害者の地村保志さん(右)、富貴恵さん夫妻=2017年10月、福井県小浜市

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