ダンサー夢見た9歳=裏山崩れ、死亡の横田海翔君-西日本豪雨

社会

愛媛県宇和島市吉田町の南君地区で土砂崩れに巻き込まれ、母、祖母とともに亡くなった小学4年の横田海翔君(9)。将来の夢は人気ダンスボーカルグループ「EXILE」のメンバーになることで、ダンススクールに熱心に通い、大会にも出ていたという。

裏山が崩れ、土砂は海翔君と母真美さん(41)、祖母数枝さん(67)の3人が住む家をのみ込んだ。消防団員の男性(43)は「3人で自治会の運動会やバレーボール大会に参加していた。仲むつまじい家族だった」とぽつりぽつりと話した。親族の女性は「(海翔君は)とってもかわいく、私にとっても自慢だった」と語った。

「おいちゃん、こんにちは!」。近所の男性(71)は海翔君がいつも明るくあいさつし、走り回っていた姿を思い出す。孫娘が同級生で家に来たこともあるという60代女性も「公園まで走って行く、元気な子だった」と落胆した様子で話した。

自治会長の山本吉弘さん(49)は「海翔君は、高齢化が進む地域で、元気で明るい地域の宝だった」と焦燥した様子。山本さんは7日朝、「横田さんの所が崩れた」と連絡を受けて現場に向かったが、「人を捜そうにも家が無い状態で、がくぜんとした」という。

数枝さんのいとこ平田富士子さんは「こんなに無念なことはない」と唇をかんだ。家のがれきから海翔君が大事にしていたミニカーを見つけると少しだけ表情を和らげ、「祭壇に飾る」と持ち帰った。

がれきの中から見つかった横田海翔君の好きだったミニカー=9日午後、愛媛県宇和島市

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