自民総裁選、岸田氏が不出馬表明=安倍首相3選を支持-石破氏と「一騎打ち」も

政治・外交

自民党の岸田文雄政調会長(60)は24日、東京都内の岸田派事務所で記者会見し、9月の自民党総裁選に出馬せず、3選が懸かる安倍晋三首相(63)を支持する方針を表明した。岸田氏は「今回は出馬することはせず、首相を中心にさまざまな政治課題に取り組み、貢献していくことが適切だ」と述べた。これにより、首相は国会議員票で一段と優位に立つ。党内では首相と石破茂元幹事長(61)の事実上の一騎打ちになるとの見方が強まっている。

岸田氏は不出馬の理由について、西日本豪雨災害と対北朝鮮・対米外交、来夏の参院選などを挙げ、首相の続投が望ましいとの判断に至ったと説明。23日に首相と会談し、自身が目指す政治の在り方や首相の政権運営をめぐり意見を交わしたほか、24日の会見前に電話で不出馬方針を伝えたことを明らかにした。

一連の首相との協議では「人事のやりとりや密約は全くない」と言明。「ポスト安倍」を目指すかどうかについては、「一つ一つ目の前の政治課題に真剣に取り組むことが未来につながる」と改めて意欲を示した。

岸田氏は今回の総裁選について態度を明らかにしてこなかった。派内には立候補を求める主戦論と、首相から将来の禅譲を期待する意見が交錯。岸田氏は結束維持を最優先に意見集約を図り、17日に開いた臨時総会で出馬するか否かについて一任を取り付けていた。

総裁選をめぐっては、首相の出身派閥で党内最大の細田派(94人)、第2派閥の麻生派(59人)、第5派閥の二階派(44人)が首相支持を表明済み。これら3派に第4派閥の岸田派(48人)が加わると党所属国会議員405人の60%に達する。今後は第3派閥で態度未定の竹下派(55人)の対応が焦点になる。

記者会見して9月の自民党総裁選への不出馬を表明する岸田文雄政調会長=24日午後、東京・永田町

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