元日銀総裁の松下康雄氏死去=金融危機に対処、接待汚職で辞任

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大蔵省(現財務省)の事務次官や日銀総裁、太陽神戸三井銀行(現三井住友銀行)会長などを務めた松下康雄(まつした・やすお)氏が20日に老衰のため、死去していたことが分かった。92歳だった。財務省と日銀が25日、明らかにした。葬儀は近親者で行い、お別れの会を開く予定はない。

1926年兵庫県に生まれ、東大法学部を卒業した50年に大蔵省入省。主計畑を中心に本流を歩み、官房長、主計局長、事務次官を務めた。退官後、太陽神戸銀行頭取となり、90年に三井銀行との合併で太陽神戸三井銀行(後にさくら銀行に改称)を発足させ、会長に就任した。

バブル経済崩壊後、三重野康氏の後任として、94年12月に日銀の第27代総裁に就任すると、景気回復を図るため低金利政策を積極的に進めた。北海道拓殖銀行や山一証券が相次いで破綻した97年11月の金融危機では、日銀特融を発動し、信用不安の沈静化に努めた。しかし、98年3月に日銀幹部が接待汚職事件で逮捕されるという不祥事が発生。世論の批判を受け、任期途中で引責辞任した。

松下康雄・元日銀総裁

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