「午前決勝でも影響ない」=コーツIOC調整委員長-東京五輪あと2年

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2020年東京五輪まで2年。大会の準備状況を監督する国際オリンピック委員会(IOC)のジョン・コーツ調整委員長に思いを聞いた。

-現状の大会準備状況をどう見ているか。

実際の大会運営を見据えた計画を実行する段階に入った。会場の運用や競技日程、チケット価格の決定などはうまく進んできている。今夏のセーリングから始まるテスト大会の準備も整った。

-競技日程は必ずしも選手第一にならないのではないか。

競泳や体操、陸上など主要競技の日程はグローバルな視点で決まる。(テレビ視聴者数の)一大市場と、開催都市。それぞれを考慮し、適切なバランスを意識しなくてはならない。08年北京五輪でも(競泳や体操の)決勝が午前に行われたが、私の国のオーストラリアの選手にとって影響がなかった。いつもと違うサイクルに合わせて試合への準備をする。そういう戦いになるということだ。

-大会経費を削れるか。

組織委はIOCが示した五輪運営の新基準「ニューノーム」に沿った経費削減案を示した。VIP用のラウンジスペースや、選手や関係者を運ぶバスの駐車場の縮小など多岐にわたる。約30項目の提案は合わせて約1億ドル(約112億円)の節減に相当する。IOCが個別に全ての案を審査しており、ほとんどは承認されるだろう。

-東京は「クリーン」を掲げて五輪招致に成功したが、日本選手のドーピングが相次いでいる。

高潔さという点において日本はこれまで高い評価を受けてきた。平昌五輪で違反事例が1件あったが、きっちりと対処してきたと信じている。

-大会の特色や開催意義が見えづらいとの指摘もあるが。

11年に壊滅的な被害を受けた東日本大震災から日本が立ち上がり、特に若者が再び目標を定めて前に進む機会になるのは間違いないだろう。

-IOCは韓国と北朝鮮の南北融和に積極関与している。政治的な動きが強過ぎるとの懸念については。

IOCが南北の和解に関与しているとは思わない。それは政治決断の結果として起こること。IOCはスポーツの側面において北朝鮮の五輪参加への道を開くためにやれることをやってきた。

-東京五輪での南北合同チームの可能性は。

例えばサッカーでは北朝鮮も実力が高く、単独チームで戦いたいと思うはずだ。全ての競技とはいかないが、一部の競技では実現するだろう。今夏のアジア大会において、いくつかの競技で南北合同チームが結成される。その動きが20年大会までの間にどう発展していくか注視していく。

時事通信のインタビューに答える国際オリンピック委員会調整委員会のジョン・コーツ委員長=9日、東京都港区

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