女性・高齢者の労働参加も一因=物価伸び悩みで原因分析-日銀

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日銀は1日に公表した経済・物価情勢の展望(展望リポート)全文で、物価が想定よりも伸び悩んでいる要因を詳細に分析した。根強い節約志向に加え、低賃金で働く女性や高齢者の労働参加が物価の鍵を握る賃金の上昇ペースを緩めていると指摘。インターネット通販の台頭も含め、「複数の要因が複合的に作用してきた」と説明している。

景気回復に伴い本来ならば物価は上昇するはずだが、そうなっていない。日銀は7月末の金融政策決定会合で物価の集中点検を行っていた。

展望リポートによると、日銀は家計の節約志向について「(値上げを受け入れる)許容度が明確には高まっていない」と分析した。背景には、本格的な賃金上昇の実現に時間がかかっていることや、先行きの経済成長や社会保障制度への慎重な見方が根強いことがあるとみている。

賃金の伸び悩みに関しては、成長期待が高まらない中で、企業は正社員の賃上げに依然として慎重だと指摘した。パートで勤務する女性や高齢者がわずかな賃金上昇でも働いてくれることから、結果として賃上げを全体的に抑制。「仮に女性や高齢者の労働供給が弾力的になされていなければ、賃金上昇はより大きくなっていたと考えられる」という。

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