「男性も日傘で涼を」=埼玉県が「広め隊」-熱中症予防に、人気じわり

社会

埼玉県が日傘を男性に広める取り組みを行っている。男性職員らで「日傘男子広め隊」を結成し、ツイッターで情報を発信、県主催イベントで体験会を開くほか、通勤時には率先して日傘を使用する。熱中症予防にも効果が期待され、じわじわとだが人気も広がりつつあるという。

「木陰を増やすのは予算的にも限界があるが、持ち歩ける『陰』ならすぐに広められる」。暑い日が続いていた2017年、埼玉県環境部では熱中症対策として、男性にも日傘を広めるアイデアが出た。同部の男性職員約20人による「広め隊」をつくった。

活動の中心は自分たちが使う姿を見せることだったが、今年はさいたま、所沢など県内8市とともに「隊員」を100人に増強。県が主催する打ち水などのイベントで、来場者に日傘を使ってもらう体験会を開催した。ツイッターアカウントも取得し、日傘を使った人の感想などを発信している。

同隊の男性職員は「女性が差すものかなという抵抗感があったが、使ってみると日差しがジリジリしない」と満足そうな表情。昨年は県から支給されたものを使っていたが、今年は自分用を購入した。

百貨店での売り上げも増加している。伊勢丹新宿店メンズ館によると、今年6~7月の男性用日傘の売り上げは前年同期の2倍に伸びた。夫婦やカップルの来店も多く、購入するのは50~70代男性が中心で休日に妻らと使うと話す人もいるという。

県温暖化対策課の安西智美さんは「男性にとってはまだハードルが高いかもしれないが、暑さ対策の一つとして多くの人が日傘を自然に使うようになってほしい」と語った。

日傘を差す「日傘男子広め隊」の埼玉県職員=7月20日、さいたま市の埼玉県庁

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