バス、トラックも電動化加速=日野自、2050年にエンジン車終了

経済・ビジネス

世界的な環境規制の強化を受け、トラックやバスなど商用車の分野でも、電気を動力に使う「電動化」に向けた開発が加速している。日野自動車は、ディーゼルエンジンだけで走行する車両の販売を2050年までに終える方針。政府の後押しもあり、エンジンとモーターを併用するハイブリッド車(HV)や、電気自動車(EV)などの普及が今後本格化するとみられる。

商用車は乗用車と異なり、多くの荷物や乗客を運ぶ性能が必要。EVの走行距離を伸ばすために大量の電池を積めば、車体が重くなり輸送量が減る。日野自の遠藤真副社長は「商用車には環境性と利便性の両立が求められるため、しばらくはHVが電動車の中心になる」と指摘する。

日野自は19年夏に初の大型HVトラックを投入。地形の勾配を人工知能(AI)で予測し、下り坂で効率的に充電することで、燃費がエンジン車より15%改善する。

一方、独ダイムラー傘下の三菱ふそうトラック・バス(川崎市)は、昨年発売した量産EVトラックの次世代型を20年に投入する計画だ。ハートムット・シック社長は「今後HVの開発は進めない」とEVに経営資源を集中する考えで、メーカーによる戦略の違いが鮮明になっている。

いすゞ自動車は、年内にEVトラックを試験投入するほか、日野自と共同開発するHVバスを19年に実用化する予定。日野自はEV開発でトヨタ自動車などと協力しており、メーカー同士の連携も広がっている。

政府は50年までに、日本車1台当たりの温室効果ガス排出量を10年比8割削減する目標を掲げ、電動化を推進する考えだ。

日野自動車が2019年夏に発売する初の大型ハイブリッドトラック=17日、東京都羽村市

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