黄色い新幹線、続投へ=20年以降も「見ると幸せ」-点検車ドクターイエロー

社会

「新幹線のお医者さん」と呼ばれる点検車両「ドクターイエロー」。ぱっと目を引く鮮やかな黄色の車体が特徴だ。東京-博多間を10日に1回ほど往復し、本数の少なさから「黄色の新幹線を見ると幸せになれる」とも言われる。最新型の新幹線の導入で、一時は引退も取り沙汰されたが、2020年以降も運行継続が決定し、変わらぬ人気が続きそうだ。

ドクターイエロー(正式名称・新幹線電気軌道総合試験車)の登場は、新幹線開業より早い1962年。乗客の代わりに計測用の機器などを搭載し、現在は7両編成で走行しながら、レールのゆがみや信号、電気系統などをチェック。異常を感知すると、指令所に情報が自動伝送される。

JR東海広報部によると、黄色の理由は「暗い場所でも認識され、点検車と知らせるため」。営業車両の新型導入に合わせて代々モデルチェンジし、黄色も導入当時は淡い色合いだったが、現在はより濃くなっている。

同社が保有する新幹線は計133編成(2018年6月末時点)。ドクターイエローは01年運行開始の「T4」1編成のみで、東京-博多間をJR西日本が保有するもう1編成と共に走行しているが、出会える確率は格段に低い。走行日時が公開されておらず、写真を撮るため待ち構える人もいる。

そんな人気者の引退説が持ち上がったのは、07年のN700系、13年のN700Aと、新型車両の投入が相次いだためだ。19年度末に引退する旧型の700系車両をモデルにしたドクターイエローもなくなるのでは、と鉄道ファンの間で懸念の声が上がっていた。

しかし、6月の株主総会で、株主からの質問に、JR東海の役員が「700系が営業を終えた後も検診を続ける」と現役続行を明言。鉄道ファンや子どもたちにとって「幸せ」な便りとなった格好だ。

東京駅に入る東海道・山陽新幹線の点検車両「ドクターイエロー」=2014年9月

ドクターイエロー内部に設置された「観測ドーム」。走りながらパンタグラフや電気設備の監視、点検をする=2014年7月、浜松市

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