捜索開始47分遅れ=異なる飛行計画、誤連絡も-群馬県防災ヘリ墜落・国交省

社会

群馬県の防災ヘリコプター「はるな」が同県中之条町の山中に墜落し、乗員9人全員が死亡した事故で、国土交通省は16日、県から事前に伝えられていた飛行計画と実際の飛行内容が異なっていたほか、誤った到着連絡もあり、航空法に違反する疑いがあると発表した。同省はこの結果、墜落事故の捜索救難活動は開始が47分遅れたとみている。

同省は「捜索救難活動の開始が遅れたことは遺憾」などとして、県に文書で適切な計画の伝達や迅速な連絡などを求めて指導した。事故は17日に発生から1週間となる。

同省によると、県防災航空隊は事故が起きた10日の飛行直前に当たる午前8時53分に飛行計画を伝達。計画上は群馬ヘリポート(前橋市)から2時間飛行し、同ヘリポートへ戻ることになっていた。しかし、実際は西吾妻福祉病院(長野原町)にいったん着陸し、職員5人を乗せた上で離陸。その後、再び同病院に着陸し、ヘリポートに戻る予定だった。

航空法上は着陸した際に、同省への報告が義務づけられているものの、県から着陸の報告はなかったという。

さらに、防災航空隊が10日午前11時19分ごろ、はるなが群馬ヘリポートに到着していないにもかかわらず、同省東京空港事務所に到着の連絡をしていたことも判明。ヘリの運航を受託していた東邦航空(東京都江東区)が、この連絡から約50分後に到着していないことを伝え、捜索救難活動が始まった。

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