犠牲77人の冥福祈る=遺族「忘れないで」-広島土砂災害4年

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77人が犠牲となった広島市の土砂災害は20日、発生から4年を迎えた。甚大な被害が出た安佐南区八木では、地元の梅林学区自主防災会連合会が主催する追悼式が開かれ、遺族や広島県、市の関係者ら約100人が参列。学区で亡くなった69人や7月の西日本豪雨の犠牲者に黙とうをささげ、冥福を祈った。

式辞で菅原辰幸会長(71)は「災害が起こりにくく、被害を最小限にくい止められる地域になるよう、住民挙げて復興に取り組む」と決意を示した。

松井一実市長は西日本豪雨にも触れながら「多くの人が確実に避難するための方策などについて検討を深め、災害に強いまちづくりに向けた取り組みを全力で進める」と強調した。

父親と姉を失った木原莉子さん(18)は「天国で幸せになってほしい」という思いを込め、献花。「多くの災害の一つとなってしまわないように、忘れないでほしい」と声を震わせた。

母親を亡くした服部靖子さん(56)は「4年たったという気がしない」と振り返った。巨大な石が直撃し、母親が住む実家は全壊。ボランティアに積極的に参加していた母親のカレンダーは、予定がいっぱいだった。服部さんは涙をにじませ、「前向きに生きなきゃと分かっていても、悔しい、悲しい、寂しいという気持ちが並行している」と語った。

広島市は、安佐南、安佐北両区役所などに献花台を設置。夕方には住民主催の慰霊祭が開かれた。

広島市北部では2014年8月20日未明、集中豪雨で土石流や崖崩れが多数発生。災害関連死3人を含め77人が死亡、住宅396棟が全半壊するなど大きな被害が出た。

献花する遺族代表の木原莉子さん=20日午前、広島市安佐南区

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