幕末徳川家の銀印発見=日米修好通商条約で使用-記念財団

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江戸末期に徳川将軍家が外交文書に使用した銀印「経文緯武(けいぶんいぶ)」が見つかったと、徳川記念財団(東京都)が20日付で明らかにした。銀印は14代将軍家茂と15代将軍慶喜によって日米修好通商条約の批准書(1859年)などで使われており、日本外交史の貴重な史料といえる。

財団によると、銀印は2017年に徳川宗家の蔵を整理した際、箱の中から見つかった。1857年に幕府が篆刻(てんこく)家の益田香遠らに命じて作らせたもので、縦横ともに9.2センチ、高さ7.8センチで重さは2.7キロ。

「経文緯武」は文武両道を兼ね備えた理想的な政治を表す言葉で、条約の批准書や、文久遣欧使節を派遣した際の信任状などで将軍の署名と共に押印された。

財団学芸員の岩立将史さんは「この印が押された文書は主に海外に残っており、今後調査・研究が進むのではないか」と話している。

銀印は新潟県立歴史博物館(長岡市)で開かれる展覧会「徳川の栄華」で9月15~30日に公開される。

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