虐待通報ダイヤル無料に=24時間体制強化も-厚労省

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厚生労働省は、子どもの虐待の通報や相談を24時間受け付ける全国共通ダイヤル「189(いちはやく)」の通話料を無料にする方針を固めた。現在は相談窓口につながるまでに電話が切れてしまうケースが多いことから、着実に子どもの安全確認や支援につなげられるようにする。24時間相談に対応するスタッフも増員する。2019年度以降の実施を目指し、同年度予算概算要求に関連経費を盛り込む。

全国共通ダイヤルは09年に開設。15年7月から3桁番号「189」が導入され、24時間体制となった。最寄りの児童相談所(児相)につながる仕組みで、虐待通報だけでなく、子育てに関する悩み相談などに幅広く対応している。相談自体は無料だが、現在は通話料金がかかっている。

厚労省が今年5月の入電状況を調べたところ、携帯電話からかかってきた7673件のうち、4166件が児相に取り次ぐオペレーターにつながる前に切れていたことが判明。通話料金が発生することを伝える冒頭の音声案内で切れたものは3454件に上った。

厚労省は、通話料が発生するために切ってしまう人がいる可能性があるとみている。無料化で通報ダイヤルの利便性を向上させると同時に、児相で24時間相談に応じる協力員も増員。児相がきめ細かく虐待情報を拾い上げられるようにして、早期の対応に生かしたい考えだ。

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