イラン産原油、10月分輸入せず=米制裁方針に石油元売り各社

経済・ビジネス

石油元売り大手の出光興産とコスモエネルギーホールディングスが、米国が禁輸を求めているイラン産原油について、10月分は輸入しないことをイラン側に通知したことが5日、分かった。最大手のJXTGホールディングスやイラン産の比率が高い富士石油も輸入を一時停止する方針を固めた。11月分以降はイラン産原油をめぐる日米の協議状況を踏まえ、改めて判断する。

イランと対立するトランプ米政権は11月5日からイラン産原油の輸入国に制裁を科す方針。日本は米国に制裁の適用除外を求めているが、交渉は難航しており、元売り各社はイラン産原油の輸入継続は困難と判断した。決済手続きなどを考慮すると、10月分の輸入は9月上旬が判断の期限だった。

2017年の原油輸入量のうち、イラン産の割合は約5.5%。サウジアラビアなどからの輸入で代替でき、イラン産が止まっても石油の安定供給に影響は生じないとみられる。ただ、イラン産は価格が比較的安いことから、他国産への切り替えが進めば、元売りの調達コストが増え、ガソリン価格が上昇する可能性がある。

政府はイランに日本の立場を説明する考え。米国には引き続き制裁の適用除外を求めていく方針だ。

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