北海道・胆振地方で震度6強=2人死亡、土砂崩れで39人不明-道内全戸で停電

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6日午前3時8分ごろ、北海道の胆振地方中東部を震源とする地震があり、北海道安平町で震度6強の揺れを観測した。気象庁によると、震源の深さは37キロで、地震の規模(マグニチュード)は6.7と推定される。余震とみられる地震も相次いでおり、同庁が警戒を呼び掛けている。土砂崩れや家屋倒壊が多数発生し、2人が死亡、1人が心肺停止。厚真町で39人が安否不明となっている。道内の全約295万戸で停電が発生した。

道や道警などによると、厚真町吉野地区で大規模土砂崩れが発生し、少なくとも家屋15軒が倒壊。9人が生き埋めとなり、また14人と連絡が取れていない。他にも同町内の5カ所で土砂崩れが起き、吉野地区以外の4地区で計16人が安否不明となっている。

むかわ町で男性1人がタンスの下敷きとなり死亡したほか、新ひだか町で1人が死亡。厚真町幌里地区で倒壊家屋の下敷きになった女性(83)が心肺停止状態で発見された。

道内で少なくとも120人が重軽傷を負い、札幌市でも家屋倒壊や液状化などの被害が出た。室蘭市では三菱製鋼で一時火災が発生した。

道内の全ての火力発電所が停止し、全約295万戸で停電が発生。復旧のめどは立っていない。道内の大半の信号機がストップしており、道警が不要不急の外出を避けるよう呼び掛けた。広域で断水も起きている。

JR北海道は、新幹線を含む道内の全線で運転を停止。国土交通省新千歳空港事務所によると、滑走路に異常はないが、ターミナルビルが水漏れなどで閉鎖され、6日の全発着便が欠航した。

気象庁は地震計データや地盤の揺れやすさから、安平町と千歳市の一部で震度7に相当する揺れがあったと推計。震源近くの複数の地震計データが届いておらず、厚真町でも震度6強程度の揺れになった可能性がある。松森敏幸地震津波監視課長は「1週間程度は最大震度6強程度の地震に注意してほしい」と呼び掛けた。

地震による津波はなかった。主な各地の震度は次の通り。

 

震度6強=北海道安平町

震度6弱=千歳市

震度5強=札幌市、苫小牧市

震度5弱=函館市、室蘭市

震度4=小樽市、旭川市、青森県東通村。

地震の影響で停電した札幌の繁華街すすきの。ネオンや信号機も消え、警察官が交通誘導した=6日未明、札幌市

地震により土砂崩れが発生した北海道厚真町の山肌と押しつぶされた民家=6日午前、同町上空(時事通信チャーター機より)

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